隠居生活

限界勤め人だった著者の隠居生活を綴ります

ブロックチェーンとかビットコインとか

2018/1/9 4:38起床

あと少しのところで4:30起床ノルマ達成とならなかった。

さて、本日から仕事が再開する。長い休みのあとの出勤は憂鬱だ。 休みの間はあれこれ妄想をする。 「会社を辞めてショボい店を出そう」とか最近は「仮想通貨で億り人になったら…」とかだ。


話は仮想通貨になる。 やはりこれは「バブル」なのだろう。

中島真志『アフタービットコイン』(新潮社)を読んでいる。 「ブロックチェーンとは何か」に始まって、PoW(Proof of Work)の仕組み、ビットコインの歴史、ビットコインの構造的な問題(発行上限とマイニング報酬の関係)、Ripple社の国際送金革命、などについて一歩踏み込みんだ内容が大変わかりやすく書かれている。

ビットコインの優位性の一つに、取引履歴を改ざんできないことが挙げられる。これはマイナー(採掘者)といって、取引履歴の承認をするための計算を行ってくれる主体(業者)が複数いるからこそ可能な仕組みである。

しかし、ビットコインの量には上限があり、マイナーが得る報酬は時間の経過とともに0.1BTC→0.05BTCのように減少していく。

そのため、得られるビットコイン枚数の減少に伴い「BTCの価格が上昇していくorマイニングコスト減」とならない限りは、マイナーにとっての利益は減っていく。このため、行く行くはマイナー事業から撤退する業者が続出していくと見られている。

するとどうなるか。「送金詰まり(これについてはビットコインのブロックサイズの問題から既に起きている)」や「51%問題」と言われる不正操作の問題が起こる。

ビットコインの発行上限に達するのは2140年頃とされるが、その前に、具体的には2030年頃には、ほぼ100%に近いビットコインがマイニングされてしまう。そうなる前に(それが10年後なのか1年後なのか1ヶ月後なのかはわからない)、ビットコインの投げ売りが始まる…というシナリオだ。 この構造的欠陥を補うバージョンアップができない限り、ビットコインの仕組み(PoW)は破綻することが約束されているというわけだ。

では、ビットコインの崩壊に伴い、PoWとは異なる仕組み(バリデーター=承認者を最初から設定し取引承認を行う)で動いているXRPに資金が集中するかというと、話はそう単純でもない。現状で考えれば、Fiat-XRPペアが少ないことからビットコイン崩壊に伴い、それに引きずれらる形でのXRPの下落は不可避である。今後XRPが生き残るためには、xRapidパートナーシップの増加、すなわち実需を定着させることが肝になるだろう。 願わくはビットコイン崩壊前にXRPが「基軸通貨」となり、王にはゆるやかな死を。


深夜にXRP含め市場全体が冷え込んだ。Bloombergでは韓国や中国で規制が強まる動きが見られ、リスク回避が起きていると報じられていた。その後、現状V字回復しているものの、オーバーシュート気味にXRP=250円を割り込んでいたのが気にかかる。 決して自分の願ったとおりにプライスは動かないものとして、嫌な動きだ。

チャートでは前回高騰をトレースしながら上昇に転じる場面で、コインマーケットキャップがXRPのプライシングアベレージから現状行き過ぎた韓国の数値を除くなどした(当該サイトのXRPチャートは急降下)のにも、不吉というか何か陰謀めいたものを感じる。 なおこの間もETHは堅調に価格を上げており、コインマーケットキャップでは時価総額2位を回復したとのこと。

まだ材料は控えているはずで、これまでを考えればXRPの価格は上昇するはず。しかし、なぜ今日や明日がこれまでと同じと言えるだろうか。 思っているよりもずっとXデーは近いのかもしれない。