隠居生活

限界勤め人だった著者の隠居生活を綴ります

デイトレ無職のその後~これやめたら勝率が目に見えて改善した~

無職になって時間が増えたにもかかわらず更新をサボってしまいすみません、隠居です。

平日は9:00-15:00でPCに張りついている日が多いのと、退職に伴う諸手続きで(いまだに……)バタついていることなどもあり、退職前に描いていたような「無職ライフを満喫」という状態(THE・無職的な生活?)には残念ながらまだ至っていません。

あれこれと言い訳をしているといつまで経っても更新できなさそうなので、今日は思い切って、「デイトレ無職のその後」ということで備忘録を兼ねて書きたいことを書いてみようと思います。

読者のなかには、もしかしたらデイトレでの失敗を期待している方もおられるかもしれませんが(いないでいてほしい)、安心してください。

現役勤め人時代の月給にはまだ及びませんが、今月のように日経平均が10%ほど下落するような地合いでもそこそこは稼げてしまっています。

今月も残すところあと1営業日となりましたが、今後は月次で実現損益を公開していこうかと思います。

デイトレを始めて数ヶ月ですが、これをやめたら勝率(1日を通じてプラスで終えられる確率)が目に見えて改善したポイントが4つあるので、以下に記します。
(すみません。まったく需要なさそうですが、適宜スキップなどしていただきながらお付き合いいただけると幸いです。)

 

  • 同時多発的に複数の銘柄の売買をしない(銘柄を絞る)

銘柄A、銘柄B、銘柄Cをすべて買いで持っているとして、それらがたとえば日経平均と連動した動きをする(あるいは日経平均と連動しておらずともA~Cが同じセクターで連動した動きをする)なら、それぞれのロットは小さくとも結局は買いで×3のロットを抱えていることになり、日経平均が下がった場合(セクターがまるっと下がった場合)にはまとめて食らってしまいます。(食らいました。)
短ければ数分、長くとも1~2時間程度で手仕舞う自分にとっては、同時に複数銘柄の売買を行うことは、ポジション管理の手間(無駄)が増えて混乱を招くだけという結論に至りました。
銘柄を絞ってトレードするようになったところ、明確に勝率がアップしました。
(日をまたぐスイングトレードになると、もしかしたら話は少し変わるかもしれません。)

 

  • 同じ銘柄で売りと買いの両建てで持たない(しっかり損切する)

本格的にデイトレを始めたばかりの頃、売買シナリオ通りの展開とならなかった場合などに「いずれ取得単価に戻るから待とう、それまでの間は逆のポジションを持って少しでも利を稼ごう」的な発想で両建てで持つことがありました。
しかし、これでうまくいった試しがないどころか、大きな損失につながることもしばしばありました。
シナリオ通りに進んでおらず最終防衛ラインを超えているのにポジションを閉じないのはイケてない(その結果、大きな損失につながる)し、
そもそも損切ライン(最終防衛ライン)を決めずにダラダラ持ち続けるなどあってはならない!
と、実際の損失を通じて心の底から思えるようになってからは、まじでしっかり損切するようになりました。
両建てでうまくやる人もいるかもしれませんが、自分にとってはこれも結局混乱を招くだけで良いことがないという結論に至りました。
売りから買いに転じるときは、きちんとポジションをクローズしてから買いで持つようにし、決して両建てで持つことをしなくなってから、明確に勝率がアップしました。

 

  • 一度に大ロットで入らない(打診から入り増し玉する)

一気に500株とか1000株を入れてしまうと、(もちろんその銘柄の株価によるわけですが)現状の資金的にそこから増し玉していく量の方が少なくなってしまい、よっぽどうまいタイミングで入らないと平均取得単価が悪くなってしまうことに気づきました。
そして現状のスキルでは毎回うまいタイミングでエントリーできるとは限りません。
だとすると、まず100株からポジションを持って、平均取得単価が良くなるように増し玉をするか、平均取得単価は悪くなっても値動きを見てからポジションを増やしていく方が、精神的衛生上も、そしてトレードあたりの利益の額も(自分の場合は結果的に)大きくなることに気づきました。
このように、最初からロットMAXで張らなくなったところ、目に見えて勝率がアップしました。
建値と同値での決済などにより「逃げる」場合も格段に逃げやすくなりました。
ただし、ここぞという場面では100株の注文を短時間で連続して行って(その時点でちょい良いところに指値を置く、という作業を連発して)ロットを増やし、大きく利を伸ばすようなタイミングもあったりします。
(そのときも一気に500株ずつ入れたりするのではなく、あくまで100株(少量)ずつです。「手入力での注文時間の分だけ」時間・価格を分散してポジションをとることになっています。一気に数1000株など入れるケースと比較すると、間違っていることがわかったときの傷が浅くなります。←これ、書いてて気づきましたが地味にミソかもしれません。)

 

  • 後場(12:30-15:00)に無理をしない

後場は(参加者が変わることもあってか)トレ転やダマシが多くなる傾向に気づきました。
前場で稼いだ益を後場でカモられるケースが本当に多かったので、後場はロットを落としたり、チャートの時間軸を伸ばしてエントリーポイントをより厳選する、そもそも前場で大きく収穫があった日は後場を休むといった工夫を始めてから、明確に勝率が上がりました。
本当にショボいんですが、具体的には「後場では1分足を表示しない」といったことも、自分にとっては有効なTipsになっています。(実際にエントリーするときには手元のスマホで1分足も見る)
最近は後場でカモられる側からカモる側になってきているような気がします。
10:30までに1日の儲けのほとんどを収穫することが多いため、後場にがんばって利を伸ばそうとしても今の自分の技量ではコスパが悪く感じられるというのが実態です。
(ただ、映画の結末を知りたいのと似た感覚で後場もPCに張りついている。)


<おまけ>
・2日連続で勝った後、3日目に調子に乗らない
月曜火曜と利益を出した後に、調子に乗って水曜に損失を出すことが自分の場合は多いこと(隠居芸人水曜調子乗りアノマリー)が判明したので、水曜日(3日目)は特に慎重にするようにしたところ、勝率が改善。



他にも「日経平均の動きと板の雰囲気には逆らわない」などもありますが、大枠としては以上です。

これらは、本で学んだというよりはすべて実践(実戦)を通じて身体で覚えたことですが、当方の現状の「資金量」や「スキル」、「トレード対象の銘柄のクセ」に応じた内容になっており、あてはまる人もいればあてはまらない人もいるかと思います。

スーパー自意識過剰なので、もしかしたら手の内を明かすことで自分の勝率が下がるのではないかという懸念を抱きつつ、きっとデイトレーダーの方はこのブログを見ていないし見ることもないだろうということで思い切って公開します。。
(というか、冷静に考えて、上記のようなショボい内容を知られたところで自分の勝率には関係ないわけですが、それくらい、はたしてこのままうまくいくのかビビリながら日々を過ごしている感じです。もう数ヶ月、実績を作って、より自信を持ちたいです)

 


デイトレ無職になってからは毎日狩りに出るような感覚で日々を過ごしています。

食うか、食われるか。

そんな緊張感をもってマーケットと向き合う日々です。
あちこちに頭をぶつけて痛い思いをしながら貪欲に学んでいます。
勝てば勝つほどに、勝負に対して冷静かつ貪欲になっている自分がいます。

少し話は変わりますが、偉大なるトレーダーの先人たちが言及しているように、デイトレにはかなり「労働」に近いものを感じます。
板とチャートを見ながら地味な「作業」を繰り返すのです。
(「板の見方(読み方)」も実践を通じて我流ではありますが、けっこう身についてきている気がします。)

たとえば、今週(2024/4/22~26)は月曜日にソフトバンクG(前営業日にArmが-16%)をショートしてからというもの、火曜日以降はずっと三菱地所のショートに徹するだけの1週間でした。

1日完結の取引をするなかで、結果的にたまたま毎日売りで入ったかたちです。

シナリオ=トレードプランの策定にはそれなりに頭を使うものの、実際の売買に関しては「作業」に限りなく近いものがあると感じています。

作業というべきか、スポーツというべきか。
(寄付のあとは実際の値動きに合わせて柔軟に対応していく。ある程度の反射神経もやはり求められていると思う)

トレードをしていると、「お金が落ちている(このテーブルにカモがいる…?)」と分かった気になるような瞬間もあり、読み通りの展開でしっかりと利益を確定できたときの喜びは大きいです。(今週はたまたまですが、それを一度も外さなかった)

一方で損切をした場合は、何が間違っていたのか(あるいは間違っていなかったのか)を分析するとともに、損切をした自分をひとまずは承認するようにしています。(「一貫した行動をとれた点はひとまずナイス!」)

長々と書いてしまいましたが、読者の方にとって気になるのは「それで結局いくら儲かってはるんですか」という点に尽きるかと思います。
具体の額については、冒頭申し上げたように4月が締まってから、別な記事でご報告します。

デイトレとは別に中長期で保有している銘柄もあります。
具体の銘柄や投資アイデアについても、また別な機会にご紹介できればと思います。

「デイトレに関しては今はたまたまうまくいっているだけで、危険な綱渡りをしていることには変わりない」

そんな認識を今は変えることなく、謙虚に、慎重に前進していければと思います。

 

記録を更新していきたいです。

 

そして、何より、楽しみたいです。

 

楽しむためには、やはり勝たなくてはいけません。

 

「たまたまうまくいっている」という認識を、「うまくいかせられる可能性が高い(うまくいくべくしてうまくいっている(…ハズ!))」という謙虚な自信に変えていきたいものです。