隠居生活

限界勤め人だった著者の隠居生活を綴ります

幸せをありがとう

2018/11/26 4:41起床。

おはようございます。2028年3月までに経済的自由を達成したい隠居芸人です。

久しぶりに早起きできたため、備忘録を兼ねて一本したためます。

 

R君の結婚式

つい先日、友人R君の結婚式がありました。 友人スピーチをさせていただいたこともあり、記録に残すべく以下に全文を記したいと思います。

 

友人代表スピーチ

R君、Aさん、おめでとうございます。 ご両家・ご親族の皆様におかれましてもおめでとうございます。

ただいまご紹介にあずかりました、新郎友人の隠居と申します。

……

R君とは幼稚園からいっしょで、はや20年を超える付き合いです。 同じマンションに住んでいて、登下校のタイミングが重なったりするうちに自然と親しくなっていきました。

小中学生時代のR君といえば、今からは少し想像もできないくらい、まるっとした、、、いやふっくらしたと言った方がいいでしょうか、健康優良児でした。

R君がふっくらしていたことにはだた一つの理由があります。

それは、R君のお母さんの手料理がおいしすぎたためです。

R君は小さいころからあまり自慢話をする方ではありませんでしたが、お母さんの手料理だけは別でした。

「家で食べるのがイチバン」だと。

私も何度か…というより何度「も」R君のお母さんにご馳走になりましたが、これには大きく肯きました。

私に限らず、今日あちらの新郎友人席に座っている男性陣は、皆口を揃えて「その通り」と言うと思います。

高校生になるとR君はみるみるうちに痩せて、現在の「イケメン」になります。

小中と朝に弱かったR君ですが、高校に入ってアルバイトを始めると、途端に朝に強くなりました。

そしてアルバイトで稼いだお金は、自分のことはさておき、家族の誕生日やお祝いごとに使っていましたね。

家族をどんな風にして喜ばせるか、目を輝かせながら計画を話してくれるR君が印象的でした。

朝早く起きてバイト、日中は仕事をして、夜はそのまま学校。

そのなかで大変なことも数多くあったはずですが、私はR君から弱音を聞いたことがありませんでした。

そんなR君の姿に、私も大変刺激を受けたものです。

そして高校を卒業して、Aさんと出会ってお付き合いが始まると、R君は私と会って話す度に

「Aちゃんってやさしいんだよな~」 「Aちゃんってかわいいんだよな~」 「Aちゃんって料理上手だし、どのお店で食べるよりおいしいわ~

「家で食べるのがイチバンだわ~」

……と、聞いているこちらがお腹いっぱいになるような話を毎回されました。

本当にうらやましい限りです。

私はこの「家で食べるのがイチバン」という言葉と、「Aちゃんの誕生日にはな、クリスマスにはな…」と目を輝かせながらサプライズ計画を話すR君を見て、……どこかで見たこと・聞いたことがあるなぁと思っていました。

ひょっとすると、二人は家族になるのではないか、、、

そんな風に思っていたところに、やがて入籍の報告をいただきました。

Aさんへ。

R君は明るく、前向きで、一本芯が通っています。 そしてAさんも知っているように、分け隔てなく、相手の立場に立って考えられる人です。 だから、目上の方も我々同世代も後輩もみんながみんな、R君を好きになる。 そのもちまえの明るさと人柄で、どんな時もAさんを支えてくれるはずです。

R君へ。Rへ。

たった一つ、たった一つだけです。

Aさんを誰よりも幸せにしてあげてください。

本日の晴れ舞台、こんなにも幸せそうな二人の姿を見ることができて、友人としてこれ以上嬉しいことはありません。

どうか二人とも末永くお幸せに。

落ち着いたら、またみんなでお茶でもしましょう。

……以上を友人代表の挨拶とさせていただきます。

本日は、誠におめでとうございます。

ありがとうございました。

***

以上は、R君の結婚式で私が行ったスピーチの全文です。

随所随所でR君らしいサプライズ、素敵な演出のある結婚式でした。経費削減のためにオープニングムービーやプロフィール、エンドロールなどの動画はすべて自分たちで作ったとのこと。

新婦Aさんのご両親に向けた言葉で涙腺崩壊。

そして新郎R君の締めの挨拶では途中からまさかのアドリブによって、友人・家族・会社の方への思いが訥々(とつとつ)と語られ、泣かせに泣かせられる展開。

後にも先にもこれ以上の結婚式はない。

そう思った最高の結婚式でした。

(余談ですが、その後は、披露宴を含めて四次会まで出席し、飲んで語って歌い投げました)

 

幸せとはなんだろう

結婚式から一週間ほど経った今日現在思うことがあります。

「幸せとはなんだろう」

人は幸せを求めて、幸せになるために生きているのだと思います。

私自身、物心がついた頃から漠然と、正体がわかりもしない「幸せ」を追い求めて生きてきたように思います。

そしておそらくは上で述べた結婚式がきっかけだと思うのですが、

もうすぐ、あと半年ほどで齢30を迎えるにあたり、気づきました。

自分が既に「幸せ」を達成しているということに。

経済的自由を達成しなければ、仕事で成功しなければ、子どもができて円満な家庭生活を送らなければ

……と幸せはある条件を達成して得られるような類のものではないということに。

そして幸せがどれほど繊細で壊れやすく失われやすいものであるか。

幸いなことには気づけたのです。

「幸せとはなんだろう」

この問いに対する答えは千差万別だと思います。

私の場合の答えは、

大切にしたい人がいること 守りたい笑顔があること

となるかもしれません。

長くなりましたが、今日のところはこの辺で。

最後に。

R君、Aさん 幸せをありがとう。

  隠居芸人でした。