隠居生活

限界勤め人だった著者の隠居生活を綴ります

ケチが板についてきた

本日の支出: 100円

朝からキウイフルーツを半個口にしたのみで昼を迎える。

外に出ており、空腹に耐えかねて外食を決意。

マクドナルドに行くかすき家に行くか、ベンチに座り10分以上迷った挙げ句にマクドナルドへ。

人間、腹が減り過ぎると、眠くなると同時に判断力が鈍り即決できなくなるものだと思い知らされた

店に入ってハンバーガーを1個と水を注文した。

隣の席の高校生たちですら、ポテトとドリンクのついたセットを食べているなか、腹ペコの自分はハンバーガー1個……

少しうらめしい気持ちが生じかけたがグッと呑み込んだ

いい歳した大人がマック?と言う人もいるが、そんなのお構いなしに自分はこうして時々マックに行く。

ハンバーガーをペロリとたいらげたあとは、図書館で借りた『金融の世界史』(板谷敏彦、新潮選書)を小1時間読み進めた。そのなかで一つ興味深かったのは「利子」の歴史。その概念は紀元前のメソポタミアの頃に既にあったとされる。

メソポタミアのシッパールで発見された紀元前1823年の金銭貸借契約(借用書)のタブレット(粘土板)にはこう書かれていました。 「イリ=カダリの子であるブズルムはシャマシュ神から38と16分の1シケルを受領した。彼はシャマシュ神が定めた率で利子を支払うだろう。収穫の時、彼は銀とその利子とを返済するだろう」

かつて牛は資産評価の基準とされていたが、子を産み頭数を増やしていく点で、あたかも利子収入を産む現代の金融資産のようなものであった。 利子のことをシュメール人は「mas」、エジプトでは「ms」と呼び、これらはどちらも動詞の「msj」=「産む」から派生し、「利息」「子牛」のどちらの意味でも使用していたそうだ。 漢字の「利息」の語源も中国の『史記』にある「息は利の如し」に由来し、息子は利益につながるという意味からきているらしい。

また、麦に関する記述があった。麦を生産するモトとなる麦や金品を貸しつけた際には、貸しつけた側の機会損失から、借りた方は利子をつけて多く返すという慣行が紀元前から当然のこととしてあったそうだ。

株式投資などでは配当金がここでいう利子にあたると思う。セミリタイアするためには、利子を払う側ではなくもらう側にならなくてはならないと考える。より厳密に言うと、払う利子よりももらう利子の方が多くなければならないはずだ。

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マクドナルドを出て向かったのは、丸善 そこで3時間ほどぶっ通しで本を読みまくった。 金を払わずにそこにある本を貪り読む やってることは乞食に近いと思うがしょうがない

『絶望の国の幸福な若者たち』というセンセーショナルなタイトルの本がわりとおもしろかった。興味がある人は手にとってみてほしい

腹が減ったので帰宅。

肉抜きのお好み焼きをつくった。

キャベツに加えて、刻んだ豆苗、すりおろしたニンジン、天かすを入れて焼いた。

中火5分→弱火10分→中火5分

焼き上がったらオタフクソースとピュアセレクトマヨネーズをオンして、さらにその上にかつお節と青海苔を振りかけ、一気に食べる。

我が節約生活の原点はこのお好み焼きにある。

-- 小腹が減れば「そばの神田」でざる蕎麦を食ったり、仙台アーケード街にある個人のカレー屋に突撃してメシを食っていた学生時代。 自分へのご褒美と称し、1食1000円以上する牛タン定食を週に1度以上食べていた新卒時代。

それが今となってはマクドナルドのハンバーガーと水である。空腹が我慢できなくなれば家に帰ってお好み焼き。

こうして見ると、だいぶケチが板についてきたようだ。

明日は開館と同時に図書館入りする

人生という試合では、休憩時間中に得点していきたい

おやすミンコフスキー