隠居生活

限界勤め人だった著者の隠居生活を綴ります

祖母の葬儀について

祖母の葬儀について、記憶が薄れる前に、記録に残しておこうと思います。

 

祖母の葬儀は、祖父の骨を一時預かってもらっているお寺にて行われました。

いわゆる「お寺葬」というものです。

 

遺体を直接火葬場に送り火葬する「直葬」という形式もあるようですが、準備をしていなかったこと、そして母の意向もあり、祖母が他界する数日前から相談していたお寺さんにお願いした次第です。(直葬の場合、トータル費用10万円~20万円程度で済む場合もあるようです。)

 

墓の問題もあるので、無難な判断だったと思いますし、一連の儀式を経るなかで気持ちの整理も自然とできていったので、結果的にはお寺葬を選択して本当に良かった……というのが率直な思いです。

 

費用は、

・死亡診断書

・お寺と提携している葬儀屋さんにお支払いした分

・お寺にお布施としてお渡しした分

・位牌

・花代

・供物

・伯母さんとその息子(従兄弟)用のふとんリース代

・1日目に負担した食事代

合計46万円でした。(正確には455,296円)

 

すべて合わせて、46万円です。

 

世間の相場から言うと、「格安」と言っても過言ではないかと思います。しかも、戒名は、院号つきで、かつ大姉(だいし)です……。(こう書くと、わかる方には宗派がわかるかもしれませんね。)

 

出席者が4人だけだからといってお経が短いとか、住職さんに手抜きをされるようなことは一切なく、葬儀屋さんも非常に良心的で、本当によくしていただきました。

 

枕経、通夜、出棺経、火葬、葬儀、初七日の繰上げ法要……一連の儀式が本当に素晴らしかったです。

 

とりわけ、枕経から通夜の間に行われたお別れの儀は忘れられません。

 

読者のなかにも経験のある方がいらっしゃると思いますが、足袋やわらじを履かせたり、「通行料」のお金(紙)を足の底に入れてあげたりしました。

 

おくりびとの方にお化粧をしてもらいながら、100歳とは思えないほど若くて肌もきれいだとみんなに褒めてもらったのでした。

本当に丁寧に扱っていただき、ありがたかったです。

 

出棺前には、棺のなかに花を敷き詰めました。あれも本当に良かったです。

言葉では言い表せないほどに良かったです。思わず写真を撮りました。

 

***

 

儀式を終えて数日経った今、「葬儀は、本人のためだけでなく、残された人のためのものでもある」ということを痛感しています。

 

祖母の人生・祖母との思い出を振り返り、気持ちを整理する時間が、残された私たちには必要でした。お寺の住職さんや葬儀屋の皆さんがそれを手伝ってくださいました。

 

単純に要した人工や経費を積み上げただけでも、46万円というのは申し訳なくなる費用負担だとは思います。

 

葬儀屋さんにお布施について相談したところ、「数万円というのはさすがにお寺が成り立たなくなってしまうのでそれではいけないと思いますが、基本的には出せる人が多く出すというシステムです。残された人が生きていくのに負担になるような額を出してはいけないと私は思っています。事情を話せば、必ずわかってくださいます。邪険に扱われることはありません。〇〇寺さんとは長年お付き合いがありますが、こちらの住職様はそういう方です」と言ってくださり、この言葉にだいぶ救われました。

 

実際に、葬儀費用でローンを組んで、返済が苦しくなって自殺する方もおられるということでした。

 

このようなことを踏まえ、お布施の額を家族で話し合って決めた次第です。

 

以下の記事で費用は伯母さんに請求する旨を書いていましたが、今回は46万円のうち40万円を新築ハウス&新車2台のリッチライフを謳歌している伯母さんに請求した次第です。この他に、役所から葬祭費として5万円が支給されるので、孫である私の費用負担は455,296円-400,000円-50,000円=5,296円ということになります。

 

伯母さんの話 - 隠居芸人の日記 (lifeisint.com)

 

今後、四十九日や百日法要とお布施が続いていきますが、各回少なくとも費用の半分以上は伯母さんに請求していく予定です。

 

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