2018/12/6 5:17起床
おはようございます。隠居芸人です。
昼休み、フコク生命のおばさんにつかまってしまいました。
「隠居さん、この前ニッセイの方のお話聞いてましたよね?今日資料準備してきたんですが、5分だけお話しさせてもらえないでしょうか?」
昼休みに突入し、いざ昼食をとるべくランチバッグを片手に移動しているところでした。
保険やお金の話は嫌いではないので「いいですけど、お腹減っているので噛みついてしまうかもしれませんよ?」と言って受けることに。
以下はそのやりとりを記したものです。
生保レディとのやりとり
「今日はすべてコミコミのプランをご用意しました♪がんになったら保険料の払い込みはストップするけど、そのときに介護とかも入っておかないとあとから追加はできないから・・・月々の保険料は1万3千円デス!」
「そもそも論なんですが、20代での罹患率はどのくらいですか。高額療養費制度ではまかなえませんか?」
「先進治療だと保険適用外だから無理よ★」
「たとえば、がんになって保険適用外の治療を受ける人の割合はどのくらいですか?20代、30代での確率はどのくらいですか?また、一般的に20代独身でどれくらいの貯蓄があれば保険に入らなくてもいいと思いますか?」
「具体的な数値はいまはちょっと示せないけど、病気になってからでは保険に入れなくて苦しむことになるから・・・隠居さんにはそうなってほしくなくて・・・。どれくらいの貯蓄があればというのは・・・3億」
「多数のマネー誌では300万円がボーダーとされているようですが、どうお考えですか?」
「でも、これから新しくご家族ができて、子どもも生まれてといったときに300万円では心もとないでしょう?」
「そうですね。単身300万円以上の想定ですので、妻子がいて蓄えが300万円でよいという話ではありません」
「でも、今入っておくと月々の料金も安いのよ~?」
「先ほど15年で契約更新とおっしゃいましたが、その時点でまた金額は上がるんですよね?今月々いくら払うかということよりも、トータルでいくら払うことになるかの方が重要ではないでしょうか?今、入る必要があるのかということです」
「いいですか、隠居さん。後からでは遅いの。毎月の保険料の目安は手取りの6%と言われて、月20万円の手取りなら1万2千円くらいは入っておかないとダメよ~?保険は株とは違っていくら払ってリターンがどうという話ではないんだから・・・」
「(言葉を失う)……。必要に応じてライフネット生命とか楽天生命とかSBIインシュアランスで最低限、コスパのいい保険に入っていれば十分と考えます。今はその必要すらないと判断しています」
「……たしかにそうね。でも、それらの保険がいつから払い出しされるか、条件なんかはきちんと調べてから加入した方がいいと思うわ」
「(言われなくてもそうするわ!)…私たちは汗水たらして働いてお金を稼いでいると思うんですが、そうやって稼いだお金をどのように使うかって、とても大事なことだと私は考えています。だから、必要ないものには入りません。ところで、月々のケータイ料金はおいくら支払っていますか?」
「機種代コミで1万1千円ね☆」
「…お金持ちなんですね」
……結局、30分以上こんな不毛なやりとりをしてしまったのでした。相手は44歳のおばさんでした。
不安を煽るだけ煽って具体的なデータを示さない生保レディ
こうした営業活動が彼女たちの仕事であるとはいえ、とても暗い気持ちになりました。
保険というのは商品の性質上、入る側がライフプランをどう考えているかによって、当然入るべきタイミングや保険の内容が変わってくるはずですが、彼女の説明は具体的なデータを示さないうえ不安を煽るばかりで、「マネープラン」にあたる部分がすっぽりと抜け落ちたものでした。言い換えれば、まったく顧客目線の話ではありませんでした。昨今盛んに叫ばれる「フィデューシャリーデューティ(顧客本位の業務運営)」を微塵も感じることができず、今回の件は生命保険会社への不信感をいっそう強める結果となりました。
特に、月額の保険料の目安は手取り収入の6%などと言い始めたときには、冗談抜きで卒倒しかけましたね……。
悪質と言っても過言ではないと思いましたが、いかがでしたでしょうか。
私は彼女たちのカモにはなりません。
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